Sakata Cucumber / ウリ科 Cucumis sativus
山形県酒田市の鵜渡河原や大町付近で作られた胡瓜。シベリア系ピクルス用品種が日本の気候風土に馴化したもの。正確な来歴は知られていないが、江戸時代にシベリア方面から伝来した説と日露戦争従軍兵士が持ち帰ったという説がある。国内の地方品種群では珍しいピクルス向きミニサイズ。戦後ピクルス加工が福島県でまず産業化し、全国的に知られるようになった。
シベリア系。果長8〜10㎝程のずんぐりとした短楕円形の果実で緑色やや淡く、尻部は白。収穫が遅れると肩の部分が間もなく褐色になる。完熟果は橙色で全体に網目が入る。果肉厚く緻密で、漬物に適す。
主に漬物・ピクルス用だが、山形県酒田市ではなますでの食べ方も一般的という。水分少なめでパリッとしており、やや苦味がある。ピクルス用には果長5㎝、重さ15g前後のものが最適。
3月中旬〜4月(温床)5〜7月(露地)
埼玉県
2024年10月
85%以上
なし
なし
初夏から夏。
3月中旬〜4月(温床)5〜7月(露地)
25〜30℃
露地の場合、晩霜がなくなったら1カ所に2、3粒ずつ点播。
15℃以上の地温を保持し、乾燥しないよう。
20~30℃
かつては地這栽培だったようだが、節成性が高い個体も出るので、支柱・ネット栽培にも向く。
完熟果を縦割りし、スプーンで種とわたを取り出す。ボウルで一昼夜発酵させ、軽く泡立つ程度に少量入れた中性洗剤の泡が無くなるまで水洗する。後はほぐしながら天日で1日乾燥。
常温で3、4年(やや長命の部類)
ない(発酵中、雨水が入ると発芽することがある)
よく乾燥させたら低温低湿度の場所に保管する。