Roselle / アオイ科 Hibiscus sabdariffa L.
ハイビスカスやオクラの仲間でアフリカ北西部原産の多年草。温帯では一年草として栽培する。16世紀の末に英国植物園に導入され、その後ジャマイカやフロリダ等に伝えられ、台湾へは1910年シンガポールから輸入された。熱帯地域で広く栽培され、赤色着色料や酸味料、野菜として使われる。米国では別名「フロリダ・クランベリー」とも。
果実は1.5~2cmほどのツヤのある鮮紅色の実をつける。果実は収穫し、萼(がく)の部分を取り外し乾燥させて利用するのが一般的。東南アジアやカリブ海地域では生でも使用され、酸っぱい葉もソレルのようにサラダに散らすなど、酸味料兼野菜である。
果殻、果頂部は廃棄する。萼は褐変する前の色鮮やかで柔らかいうちに収穫して利用する。酸味があり、ハーブティーやジャム、コーディアル、パンチ、塩漬けなどに最適。ローゼル塩漬は梅干しの代用品となる。ルバーブの代用としてパイ作りにも。レッドジンガーティーの赤色と酸味の素はこれ。ビタミンCやクエン酸、リンゴ酸、アミノ酸などのミネラルも豊富で疲労回復や風邪の予防に効果があるとされ、薬用利用もされる。種子は焙煎してコーヒーの代用にしたり、粉に引いてスープの味付けなどに使われることもあり、利尿剤、強壮剤になるという。茎枝からはローゼル繊維が採取される。
4月〜5月上旬
オランダ
2023年12月
70%以上
なし
なし
収穫は花が落ち、ガク部分が閉じて果実が肥大してきたら収穫を行う。
4月〜5月上旬
25〜30℃
ポットに播種し温床育苗する。7〜14日で発芽する。収穫まで100日くらいかかるので、5月中に定植できるようにする。
28〜30℃
温床育苗し耐暑性に優れるが、寒さには弱い為冬には枯れ上がります。植え付け時期が遅くなると果実が肥大しない事があるので適期に播種するようにする。短日植物なので、秋口になり日照時間が短くなってくると開花する。
果実は完熟すると褐変して、果皮が裂開するので、熟したものから順次刈り取り、よく乾燥させる。
不詳。
不詳。
低温低湿度の場所で保存する。