Yama Hozuki / ナス科 Physalis chamaesarachoides Makino
日本のホオズキの一種で、暖地の深山の谷筋に自生する。昨今は森林伐採やシカ等の食害の影響で、絶滅危惧種指定となっている都道府県も多い。
山地にえる山野草で、茎は細く開帳性で草丈50cm位。花は白色、萼に包まれた径8mm位の実をつけ、秋に入って熟し橙色の液果となる。萼は装飾用のホオズキのように発色はしないが、網目状になる。『牧野日本植物図鑑』には多年生とあるが、栽培下では翌年萌芽することは見ない。
鑑賞用。完熟してもえぐみが残るので食用には向かない(霜に当たるとアクが抜け、味の良い果実に稀に当たることもある)。食用ホオズキのような甘味はある。えぐみの少ない個体を選抜したり、他の食用ホオズキ種と掛け合わせる等、食用種が作出できる可能性はある。
4〜6月
埼玉県
2024年1月
80%以上
なし
なし
結実期 11〜12月 *ナス科草本の自生種にはハシリドコロなど有毒種も多いので、みだりに食べてはならない。
タネが非常に細かいので、育苗箱等に注意して蒔く。
25〜30℃
タネが非常に細かいので、育苗箱等に注意して蒔く。半日陰〜日陰で育苗管理する。
薄く。1〜2週間で発芽する。
15〜30℃。
寒さに弱いので充分温かくなってから露地または大型プランターに本葉5~6枚で株間50~60cmに定植。分枝性が強く腋芽が地を這うように伸びる。半日陰のやや湿り気のある涼しい林下環境を好むので、庭木の下に植えたり、畑では黒寒冷紗などで遮光してやると良い。
完熟果をつぶし水洗し沈んだ種を取出し、水分を飛ばした後日陰で充分乾燥する。水洗前の発酵は不要。
不詳。
不詳。
よく乾燥した後、低温低湿度の場所に保管する。