Iga Hozuki / ナス科 Physaliastrum echinatum(japonicum) Makino
暖地の深山に自生する多年生草本。昨今は森林伐採やシカ等の食害の影響で、絶滅危惧種指定となっている都道府県も多い。
山地に生える多年草で、茎は太く草丈60cm内外。全草に多少毛を帯びる。開花期は6〜9月で、葉腋から1〜3個下垂する。軟毛があり後に果実を包み毛は軟らかな刺に変わる。液果は球形で径8〜10ミリ、白色に熟す。地上部は枯れるが、越冬して翌春また萌芽する。
完熟果は甘く食べられる。食用ホオズキのような味。『牧野日本植物図鑑』に「其白く満熟セルモノヲ小児往々採り食フ。」と書かれている。熟果は落果しやすい。果実のなるべく大きい個体を選抜して改良できれば、食用種としても有望と思われる。
4〜6月
埼玉県
2024年1月
20%以上 *発芽は揃い難い。
なし
なし
11〜12月
4〜6月
20〜30℃
タネが非常に細かいので、育苗箱などに注意して蒔く。日陰〜半日陰で育苗管理する。
薄く。発芽まで1ヶ月位かかる。乾かさぬよう注意する。
15〜30℃
充分温かくなってから露地または大型プランターに本葉5~6枚で株間50~60cmに定植。半日陰のやや湿り気のある涼しい林下環境を好むので、庭木の下に植えたり、畑では黒寒冷紗などで遮光してやると良い。
熟果をつぶし水洗し沈んだ種を取出し、水分を飛ばした後日陰で充分乾燥する。水洗前の発酵は不要。
不詳。
不詳。種子は低温湿潤処理(吸水後に低温(5℃以下)に3日ほど当てる)を行った方が発芽しやすいようだ。戸外ではなく冷蔵庫で0〜5℃の低温に置くことでも代用できる。処理後は明るい場所に置く。
よく乾燥した後、低温低湿度の場所に保管する。