Toragozen (Toramakuwa) / ウリ科 Cucumis melo var. Makuwa
滋賀県湖北地方において古くから栽培されていたマクワ瓜(トラマクワ)の選抜種。福井のカワズウリによく似ているが同種は糖の発現がない点で異なる。1868年頃から中国から伝来し、1912年頃から栽培が盛んになった、韓国の主要品種である「成歓」の系統と思われる。
熟期はやや晩生で、栽培容易な多収優良種。マクワとしてはやや大きいほうで果重1kg位。果皮に条斑があり、わずかに凹凸を有する。 果肉はやや橙色を帯びた黄緑で、肉厚でよくしまり芳香があり食味良好。
完熟果は生食に最適であるが、湖北地方では未熟果を糠漬に用いる。
4月上旬〜6月中旬
滋賀県
2023年10月
80%以上
なし
なし
盛夏、8月中旬頃。
4月上旬〜6月中旬
25〜30℃
15cm以上の高畝(鞍)に3、4粒ず播きポリキャップで覆う。または、9cmポットで育苗する。
薄く。
20〜30℃
本葉3〜4枚になった頃、畝間250cm株間70〜90cmに定植する。。発芽後間引いて1本にし、本葉5枚で摘心し、子蔓4本仕立にすると孫蔓に雌花(両全花)が付く。F1のハウスメロンと異なりトンネルも不要で露地でよく育つ。後は放任栽培でよい。完熟して皮がひび割れる寸前のものがおいしい。(ハウスメロンに比べ追熟がきかないので、必ず畑で熟してから収穫すること)
他花受粉性なので交雑しやすい。特にシロウリや他のメロンと簡単に交雑するので、採種したい雌花が蕾の時に袋かけし、開花する午前中に他株の雄花を取って受粉してやる。
ウリ類は比較的長寿命(4、5年)である。
マクワウリは採種後しばらく休眠することがあるという。
採種後水洗して日陰で乾燥し低温低湿度の場所に保管。