Chantenay Carrot / セリ科 Daucus carota
フランスの栽培者が育成し、1891年ヴィルモランがカタログに紹介した。世界で最も広く栽培されてきた適応性のある重要品種で、品種分化も多い。日本では中村鮮紅五寸(1940年頃)や愛知五寸を生じた。
根長12〜18㎝、尻はやや詰まり、円錐形、太さ5〜7㎝で肉づきが良い。外皮は赤橙色で黄芯。抽苔は比較的安定して遅い、春夏兼用種。
煮物、炒め物、サラダ、天ぷら、スープ、ジュースなど幅広い。 洋種系ニンジンの赤い色素であるカロチンは、体内でビタミンAに変わる。
3〜4月、7〜9月上旬
イタリア
2024年5月
60%以上
なし
なし
播種から約70日で収穫期となる。
3〜4月、7〜9月上旬
最適15〜25℃
好光性種子なので土をかけ過ぎて真っ暗になると生えない。
極薄く。鎮圧し、土の代わりにモミがら等を薄くかけ濡らしておくとよい。
最適18〜21℃
子の吸水力が弱く、乾燥していると発芽しにくい。また発芽までに25℃で7~10日、10℃以下だと15~30日かかるので、その間乾燥させないこと。発芽後は早めに(1回目は本葉2、3枚。2回目は6、7枚)間引いて、地上部に葉を密生させすぎないこと。高温期の黒葉枯れ病とキアゲハの幼虫に注意。
越冬させると10℃以下の低温に感じて花芽ができる。虫媒花なので他品種が近くにあると交雑する。白い花傘が熟して黄色くなったら刈り取る。種の毛は布袋に入れて揉むと落ちる。
短い。(冷暗所保存で2、3年)
採種後短期間休眠することがある。
充分乾燥させ乾燥剤と共に密封し、冷蔵庫等に保管する。