Mochihime Wheat /イネ科 Triticum aestivum (L.) Thell.
アミロース含量が極少のもち性小麦。「関東107号」に「白火」を交配し,半数体育種法により育成された世界初のもち性小麦「はつもち」の後継品種。東北地域での栽培に適する。旧系統名「東北糯217号」。農水省品種登録番号 18437号。登録年月日2009年9月10日。有効期限25年。登録者 独立行政法人農研機構
アミロース含量が極少のもち性小麦。稈長87㎝位。寒冷地の平坦地に適する。通常のうるち性品種と交雑しないよう他の品種とは離して栽培する等の注意が必要。
普通小麦粉に比べて、1)つるつる感があり喉ごしがよい(すいとん、白玉団子等)、2)もちもち感がある(すいとん、クレープ等)、3)サクサク感がある(せんべい等)とといった特徴があり、様々な食品加工に向く。餅にした場合、米の餅よりも粘らないので飲み込み易い。
10〜11月
岩手県
2024年8月
75%以上
なし
なし
6月。(梅雨が本格的にならないうちに刈りとる)
北海道で9月。東北10月。関東以南で11月。
10〜15℃
普通畝幅60〜90cmに条播。点播、ばら播きも行われる。産地では条間 15 ~ 30 ㎝程度の列状に播種するドリル播きが一般的。
3〜5cm。覆土後鎮圧して土と種を密着させる。
20℃以下(冷涼気候)
播種量は条播の場合、10a当り4〜5kg。(本種小袋1DLで5坪分程度)肥沃で水はけのよい重粘性の中質土壌を最適とするが肥料分が多すぎると倒伏する。根ばりをよくし霜柱の害を防ぐため年内1回、年明け2月までに1回、麦踏みする。
刈りとり後脱穀。よく乾燥し充実した種実を選ぶ。権利者である農研機構により農業者の自家採種が許可されています。ただし、自家採種したタネを他に譲渡することは認められていません。採種者の個人使用のみ可。海外持出は禁止されています。 通常のうるち性品種と交雑しないよう他品種とは離して栽培する等の注意が必要。コムギは基本的に自家受粉性だが風媒受粉も稀に起こるので、15〜20m位は離した方が良いと思われる。
5〜10年
採種直後の高温期1〜3か月程度の間は発芽せず休眠する。
よく乾燥し、低温低湿度の場所に保管する。