40才以後②／「市勢要覧1987」の文章を書いたこと
文化新聞社が「飯能市市勢要覧」を作ることになり、写真はカメラマニアの吉田社長担当、
レイアウトは東京のデザインスタジオが請負ったが、本文担当のコピーライターが、飯能を
知らないから「ラフでいいから下書きを書いてくれ」と、吉田鐵之助社長から依頼された。
中学時代は郷土研究部に所属していたし、飯能JCの「飯能なんでも大全集」を編集したから、
基本的な資料は自宅に持っている。ただ苦手な分野もあって、福祉活動やスポーツ関連には、
まったく興味がない。なのでそれらは友人に頼んで、ともかく見出しや本文をでっち上げた。
仕上がりの責任者であるデザイナーが、知人のコピーライターに僕の下書きを見せたところ、
「このままでいいじゃない」と言われたとかで、ほとんどそのまま採用されることになった。
市役所の最終チエックが済まないままお役御免になったので、完成後の本も見ていなかった。
死ぬ前に一度見ておきたいと、現在の市役所秘書広報課に電話して「30年以上前の市政要覧を
見ることができるか」と聞くと、「市立図書館で閲覧できる」と言う。新しい図書館に初めて
行き、禁帯出の「飯能市市勢要覧1987」をコピーした。文章はあまり変わっていないようだ。
