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「F1」は出荷用。自分で食べる家庭菜園には「固定種」のほうが向いています。

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野口種苗看板

※当店の看板の『火の鳥』は、故手塚治虫先生と(株)手塚プロの許諾を頂いています。 

■2007年 アーカイブ■

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[最終更新日/2007/1/9]
昨年末、メールの送受信が可能になり、メール環境が一年前同様完全に復活しました。
(送信不能の原因は、昨秋契約した新しいブロバイダーが、SMTPサーバーに導入した
「25番ポートブロック」でした。新しいメールアカウント契約で復活。やれやれです)

…と、思ったら、元日・二日とまた送信できません。今度はいったい何だろう?(困惑)
4日になったら、何ごともなかったように送信できるようになりました。何だったんだ?
年末までに届いたタネを整理して、現在、「2007年春まき固定種リスト」を
製作中です。松が取れる頃までにはアップできる予定です。
※年末、ゴタゴタしていて、気付いた時は発芽試験に失敗していました。
(温度を上げ過ぎたためか、みんなケースの中でカビに埋まっていた)

ご注文フォームの更新が遅れていて済みません。
昨日と一昨日、津軽に行き、今一番会いたい人にお会いして来ました。
期待に違わず素晴らしい方でした。
今はまだ帰って来たばかりですので、その方、木村秋則さんとの出会いのお話の続きは、明日以後に。


[2007.1.9]


新年あけましておめでとうございます。m(_ _)m

タネ屋の業界紙『日本種苗新聞』から依頼されて書いた「年頭の辞」を転載します。
依頼字数1000字に納めたせいか、ちっとも「年頭の辞」らしくありませんが。(笑)

(仮題)「伝統野菜と地域団体商標制度」

 新しい年が良い年でありますように。
 さて、昨年は、地域団体商標制度が発足した年でした。
 野菜や種苗を含む第31類では、まず石川県の中島菜が10月27日付で登録され、今後「中島菜」という名は、出願した能登わかばJA以外は使用できなくなりました。当店ではこの種子をまだ扱っていなかったのですが、取扱われている種苗会社では、名称変更を含め、今後どのような対応をとられるのか、興味深いところです。(以前の商標法で登録商標を得た「女池=めいけ=菜」の場合、取得した地域JAからの申し入れで、新潟の種苗会社は、やむなく「新潟小松菜」と改名して販売しています)
 続く査定(認定)からもまだ(12月7日現在)外れているものの、全農や京都市JAは、伏見甘長とうがらし、万願寺とうがらし、京みず菜、壬生菜、聖護院かぶ、聖護院だいこん、九条ねぎ、賀茂なす、鹿ヶ谷かぼちゃ、丹波大納言、丹波黒大豆などを申請中です。(用字は申請名による)
「全国各地で同一名称で栽培、生産されている商品は普通名称と考えられる」ので、「地域名プラス商品名」でも普通名称は査定しないということですが、例として挙げているのが「さつまいも」と「いよかん」だけでは、やがて京都発祥の野菜はみな商標登録されてしまうのではないかという不安をぬぐいきれません。もし京野菜が認められたら、天王寺かぶや野沢菜も後に続くことは間違いないでしょう。もしかすると、小松菜まで商標取得に動く団体があるかもしれません。
 小松菜は笑い話ですが、2007年は、種苗業界として、品種名というものを本質に立ち返って考えてみる必要がある年だと思います。
 数百年の歴史を持つ伝統野菜の品種名が、特定地域の商品名としてJAなどに独占されてしまうと、品種という概念が崩壊してしまいます。登録商標「三浦大根」の中身は「F1○○大根」で、本当の三浦大根の種子は、「三浦大根」と表示できないようになったら、それこそ一大事です。
 日本種苗協会が、「種子に表示する野菜の品種名は、商標法の役務(商品分類)にはなじまない」と、商標法自体から外すよう運動していただけないでしょうか。

以下は、メール送稿後、日本種苗新聞社の志村専務様よりいただいた返信メールです。

野口種苗研究所 野口勲様

平素よりお世話になっております。
早速読ませていただきました。素晴らしい原稿をいただき誠にありがとう御座います。
品種名に関して、大変な動きがあることを私も知らずに恥ずかしい思いです。
「小松菜」などの名称が変われば、一般消費者まで混乱し、野菜全体を考えても良く ないことではないかと思います。また伝統野菜の品種の保存に関しても、その地域の 人だけが継承でき、その地域の人が「採種を止めた」なれば種の保存ができなくなっ てしまいます。何とかこの流れは食い止めたいものです。
お正月以外でも寄稿を受け付けておりますのでお気づきのことがございましたら、是非お送り下さるよう御願い致します。
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株式会社 日本種苗新聞   志村篤
TEL:055-235-7329
FAX:055-237-5751
E-Mail: shimura@seed-news.co.jp
URL: http://www.seed-news.co.jp
〒400-0047 山梨県甲府市徳行4丁目14番22号

なんとか固定種のタネが存続しやすい動きになってくれるよう、祈るばかりです。
p.s.
元旦に届いた『日本種苗新聞』には載っていませんでした。昨年は載ったのに、はて?
ま、旬刊だから11日か21日号に載るんでしょうが。このページに挙げておいて良かった。

日本全国の家庭菜園で、旬の美味しい伝統野菜を、安全に育てるお手伝いができるように。
…と、願って始めた 野口のタネ/野口種苗研究所のホームページです。
当地・飯能市は、東京近郊の中山間地帯という土地柄、お客さまの大半が家庭菜園の方々です。
1929(昭和4)年の創業以来70年余り、三代続いて自給用野菜作りのお手伝いをしてきました。
固定種の伝統を守りつつ、地方野菜もご紹介し、日本の食文化を復活したいと考えています。

●目次●

家庭菜園カレンダー  お野菜Who'sWho  タネの話あれこれ  野菜の病気と害虫  販売コーナー  タネ屋三代 

〒357-0038 埼玉県飯能市仲町8-16 野口のタネ/野口種苗研究所 【地図】
ホームページ制作責任者・野口 勲  代表者・野口 庄治(家嗣)
Tel.042-972-2478 Fax.042-972-7701 こちらは個人的なページです→ 野口 動火のホームページ